未来を見つめる5つの視点

外務省

国際協力局 地球規模課題総括課磯﨑 香織*所属等は取材時点(2020年3月)でのものです。

未来を見つめる5つの視点

外務省

国際協力局 地球規模課題総括課 磯﨑 香織
*所属等は取材時点(2020年3月)でのものです。

未来を見つめる5つの視点

外務省

国際協力局 地球規模課題総括課 磯﨑 香織
*所属等は取材時点(2020年3月)でのものです。
世界各国で持続可能な社会の実現に向けた取り組みが進む中、日本でのSDGs(持続可能な開発目標)推進における主導的役割を担っているのが外務省です。2030年の目標達成に向けて進む現在の世界の取り組みは、未来の世界の土台となるもの。SDGsの誕生とともに世界がどのように変化し、日本はどのように活動を進めているのか——。未来に向けて歩むプロセスを知ることで、「いま私達が何をすべきか」も見えてくるはずです。

2020年からはじまった「行動の10年」。
世界は大きな変化を遂げようとしています。

SDGs が国連加盟国による全会一致で採択された翌年の2016年、内閣総理大臣が本部長を務める「SDGs 推進本部」が設立されましたが、外務省はその実質的な事務局として各省庁の取りまとめなどを行っています。そして推進本部では日本政府のSDGs 達成に向けた取り組みをまとめた「アクションプラン」を2018年以来、毎年作成・更新しています。このアクションプランで現在ポイントとなっているのが、「Ⅰ . ビジネスとイノベーション~ SDGs と連動する『Society5.0』の推進~」、「Ⅱ .SDGs を原動力とした地方創生、強靭かつ環境に優しい魅力的な街づくり」、「Ⅲ .SDGs の担い手としての次世代・女性のエンパワーメント」の3つ。『ビジネス』『地方創生』『次世代・女性』といったキーワードが“ 日本のSDGs モデル” の重点となっています。

SDGs が誕生して約5年が経ち、2020 年からSDGs の達成年限である2030 年までの10 年間は「行動の10 年」として設定されました。SDGs とは何かを認知する第一段階から、SDGs達成に向けた具体的な行動を起こす第二段階に移行したのです。ここで高校生の皆さんに知ってもらいたいのが、持続可能な社会を将来にわたってつくるための人材の育成が、日本のSDGs 達成のポイントになっていることです。昨年末に改定された「SDGs 実施指針」においても、次世代のみなさんは重要なステークホルダーとして位置づけられています。

近年では「ESD(Education for Sustainable Development)=持続可能な開発のための教育」といった教育のスタイルが世界で推進され、日本でも持続可能な開発に関する価値観などを育む教育への注力が進んでいます。高校生の皆さんもSDGs に触れる機会が増えてきたと思いますが、2030 年は皆さんが20代中盤から後半となり、いよいよ社会での存在感が高まってくるタイミングです。この「行動の10 年」の間に世界と一緒にSDGs に対して積極的に行動することが、自分自身の将来を切り拓くため、日本や世界の未来を築くための大切な財産となるはずです。

国際協力局 地球規模課題総括課 磯﨑 香織

世界の国々とともにSDGs の実現をめざす

そして忘れてはいけないのが国際的な視点、諸外国と協調していく姿勢です。2019 年6月に大阪で開催された「G20 大阪サミット」では、SDGs が掲げる地球規模課題の解決に向けて、世界の主要20 カ国の首脳の間で責任をもって取り組もうという共通認識を強めるとともに、議長国として日本から、質の高いインフラ、防災、気候変動など計7分野の取り組みに対する提言を行いました。また同年9月には国連において「SDG サミット2019」が開催され、日本から参加した安倍総理が、日本のSDGs 達成に向けた取り組みを世界に発信しました。

世界の取り組みを見てみると、当然ですが国によって特色が異なります。日本は「教育」や「イノベーション」の分野で高い評価を得る一方で、「環境」や「ジェンダー」などの分野ではまだ課題が多いのが現状。このような国際会議の場で、各国が活動を報告することは、SDGs への取り組みのノウハウを国同士が共有することにつながります。また「G20 大阪サミット」の数か月後に開催された「G20 愛知・名古屋外務大臣会合」では、各国の外務大臣を前に、日本の高校生が質の高い教育に対する提言を行いました。SDGs の“ 誰一人取り残さない” という理念のもと、日本でもビジネスや教育などさまざまな業界の方々の声を集めて活動が進められていますが、もちろんその中に高校生の皆さんが含まれていることも意識してみてください。

あらゆる人が課題解決に取り組める世界

国や企業など、以前から多くの人や組織が社会課題に取り組んでいましたが、SDGs の登場によって、個々で活動をしていた人達が同じ目標に向けて、協調して活動できる環境が整いました。私自身が仕事をしていて思いますが、これこそが世界の共通言語としてSDGs ができたことによる、最も大きな変化ではないでしょうか。そこでは性別や国籍の違いはもちろん、年齢や働いている業界・組織の違いに関係なく、あらゆる経歴の人が世界のために活動できるフィールドが広がっています。SDGs の17 のゴールが示す通り、世界が抱える課題は多様な分野にまたがって存在しています。今後、世界の社会課題に取り組むためにどんな力を身につけるべきか悩んでいる人がいるかもしれませんが、理系や文系、経済や法律といった分野が、何かを制限することはありません。好奇心と、興味をもったことに挑戦する行動力を大切にすれば、あらゆるアクションは自然とSDGs が掲げる世界の課題につながってくるはずです。

外務省の取り組み
日本のSDGs推進を支える存在として

「SDGs推進本部」や策定される「アクションプラン」に加え、日本政府は国内の取り組み支援を積極的に行っています。自治体によるSDGsの取り組みを支援する「SDGs未来都市」では、2018~2019年度で全国の60自治体が選ばれました。また「ジャパンSDGsアワード」では、有名企業から地方の商店街や教育施設まで、多様な企業や団体がその活動を表彰されています。

「SDGサミット」において演説する安倍総理
「SDGサミット」において演説する安倍総理。
出典:首相官邸ホームページ
(http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201909/24usa.html)
日本政府主催レセプション「ハローキティ」
「国連持続可能な開発のためのハイレベル
政治フォーラム(HLPF)」における日本政府主催レセプションには、動画配信を通じてSDGs推進を行っている「ハローキティ」が参加しました。
提供:株式会社サンリオ
SPECIAL MESSAGE

未来を見つめる5つの視点

ビジネスを通して課題解決をめざすことが
企業のSDGsにおける最大のポイント。
経済産業省 経済産業政策局 産業資金課 髙津戸 拓也
経済産業省 経済産業政策局 産業資金課
髙津戸 拓也
地域課題と企業のアイデアをつなげて
持続可能な課題解決方法を導き出していく。
ヨコハマSDGsデザインセンター 総合コーディネーター 麻生 智嗣
ヨコハマSDGsデザインセンター 総合コーディネーター
麻生 智嗣
社会課題の中で生まれるビジネスの可能性が会社の将来を切り拓いてくれる。
キリンホールディングス株式会社 CSV戦略部 草野 結子
キリンホールディングス株式会社 CSV戦略部
草野 結子
社会や世界のためにどう動くか。
そのやり方は一人ひとりの中にあるはず。
特定非営利活動法人
TABLE FOR TWO International
池田 いづみ/代表 安東 迪子
特定非営利活動法人
TABLE FOR TWO International
池田 いづみ/代表 安東 迪子